■ 「手放せない実用品」蒲生 要さん・恵さん

【季刊誌50号記念企画「あの人は今・・・」 No.1 手放せない実用品 蒲生 要さん・恵さん】

あれから12年、アンコールの後、2台を使い、10年前原村に建てた山小屋でも2台を使いました。インテリア変更に合わせストーブを変えてみたかったのと、煙突工事の無い交換だけなのでこんなことに。(笑)

私生活では8年前に退職し、インテリアコーディネータとして暮らしています。今はアイボリーのヨツールF400、山小屋では黒いF602を使い、益々ストーブ趣味を深めたかというと・・・逆に趣味性は薄れ、「おもちゃ」から「手放せない実用品」になりました。普通に燃えて、暖かければいいやと。それでも、扱いが難しいストーブもあるので、これからの方は、実際に焚いている方にお話を聞くのが良いと思います。ただ、あまりマニアックな方に聞いてもだめです。(笑)

薪づくりは以前は自分で行っていましたが、今は仕事が忙しく購入しています。昔は作った薪山を眺め悦に入っておりましたが、 今は肩の力も抜けてしまいました。メンテナンスもストーブハウスさん任せ。料理は全て薪ストーブで作るというより、ストーブ向きの料理だけになってきました。薪ストーブとの付き合いがいい加減になってきたようですが、私自身は自然に付き合えるようになり楽になりました。(笑)

薪ストーブは、灯油、エアコンと比較をされますが、暖かさは薪が一番です。また、寝る場所をリビングの脇にするなど薪ストーブの暖気を取れる間取りにすると、エアコン暖房と違い静かに心地よく眠れます。気軽に小さな薪ストーブを入れて、灯油、エアコンとの併用も現実的です。料理を期待する方は、建築時にキッチン近くでリビングからも眺められるストーブ配置をお勧めします。

最後に、薪ストーブにメンテナンスは必須、結局直接連絡の取れる近くのストーブ屋が頼りになります。内装やインテリアを将来的に変える可能性があれば、シンプルな形の黒いストーブが一番です。

スタッフからのコメント

蒲生夫妻には1999年5月に発刊した記念すべき第1号にインタビュー形式にてお話をいただきました。
その頃、薪ストーブユーザーになって既に5年半が経過しており、薪作り、ストーブクッキング、煙突掃除、更にはアンコールの故郷であるバーモントへの旅行等々・・・お二人の暮らしぶりは、まさに薪ストーブの達人と言えるほど、当時のスタッフにはとても強い印象のご夫妻でした。
今ではあらゆるメーカーの薪ストーブに精通し、ご主人のインテリアコーディネータとしてのセンスも加わり、お客様はおろか、私達スタッフも貴重なアドバイスをいただくことがあります。
達人の域を超え、もはや教祖的存在!?(笑)となったご夫妻の今後の動向が楽しみです。