■ 人生を変えた薪ストーブとの出逢い 山村 通夫 さん

当時の私はライフワークだった水中写真をある事故がきっかけで断念せざるを得なくなり、海に潜りに行く代わりに休日はダラダラと家で過ごすようになりました。

そんなある日、ぶらりと立ち寄った書店で見つけた『カントリー・ガーデン・ライフ 庭の道具(田渕義雄著)』に紹介されていたガーデンアクセサリー“少年と犬”が欲しくなり、原村にある変わった名前の店を妻と尋ねることにしました。

店に入ると赤々と薪が燃えた大きなストーブが私たちを迎えてくれました。店内を見渡すと所狭しと大小様々な薪ストーブが置かれているではありませんか。
「えぇ!この店ってストーブ屋さん!?」この時はじめてお店の名前の意味を理解したのでした(笑)

「開拓時代じゃあるまいし薪ストーブを買う客がこの日本にいるのだろうか?」と訝しく思いながら目の前にあったストーブの値段を店員さんに聞いてビックリ仰天してしまいました。
スモークの香りと時おり爆ぜる薪の音を耳にしながら、レトロな雰囲気の薪ストーブやアクセサリーがディスプレイされた店内を興味深く見て回りました。
最初に私たちを出迎えてくれた大型ストーブは手が届くほど近づいているのに、とても心地よい暖かさが伝わってきました。
買ったばかりの“少年と犬”を大事に抱え、家路に向かうころにはすっかり薪ストーブの虜になっていました。

「あんなストーブが家にあったら楽しいだろうなぁ」と妻に話すと「でも茅ヶ崎の家には置けないわよねぇ」と彼女もまんざらでもない様子でした。
3年後、望月の森に薪ストーブを楽しむための土地を見つけ、ログハウスが完成すると“レゾリュート・アクレイム”を設置して週末だけのストーブライフが始まりました。
そして・・・薪ストーブとの出逢いから13年目、念願だった森の生活が本格的にスタートしました。
妻が1週間がかりで製作したジュラシックストーンの炉台とカルチャードストーンの炉壁には、原村で私たちを迎えてくれたあの大型ストーブ“デファイアント”がリビングルームの主役として、温かく私たちを見守っています。

現在、ネットショップ《ログハウスインテリア ペーターランド》の店長を務めるかたわら、ブログ《ペーターランド通信》では森の暮らしを紹介、facebookの友達探しにもはまっています。
もちろん薪割り人として毎日充実した生活を送っています。
もしあの時、原村で薪ストーブに出逢っていなかったら・・・今も海の近くで暮らしていたことでしょう。♪人生ぇってぇ~不思議なものですねぇ~♪

スタッフからのコメント

山村さんの山荘へ行く度に森暮らしを楽しんでいるなぁと感じます。私から言わせれば、山村さんは森人間!なので、海の近くに暮らす山村さんは想像出来ませんっ!(笑)