薪ストーブの魅力

薪ストーブの四季

それぞれの四季を通した薪ストーブライフ・・・是非、あなたも感じてください。

春

柔らかな日の射し込みと鳥たちのさえずりをかすかに感じるようになるとそれは薪ストーブシーズンの終わりを告げるサインでもあります。

長くて寒い季節を乗り越えるために頑張ってくれた薪ストーブに感謝の言葉を告げ、いよいよこの季節は自らが汗を流す番となるのです。

春は薪作りのベストシーズン。
自慢のチェンソーを回して丸太を切り、手に馴染んだ斧で薪を割る。そして割った薪を積む…。
まだまだ吐く息の白いこんな時期でも、薪作りは冬の間縮こまっていた身体をほぐすのにはもってこいの作業であり、気付けば額から垂れる汗に心地良さを感じていることでしょう。

燃料として積みあがった薪は1年分、いや理想は2年分もの量をこの心地の良い季節に貯蔵することができれば来るべき冬には最上の恩恵を受けるのは間違いありません。
薪作りは「切る、割る、積む・・・」、まさにシンプルな作業の繰り返しではありますが、久々に鋭く高鳴るチェンソーのエンジン音に興奮し、熟練された自慢の斧捌きとそれに応えて真っ二つに割れる薪割りの爽快感などには男心をますます高揚させるはずです。

とはいえ良質な薪とするためには充分な乾燥と保管が重要であり、この時期にこそ励むべき作業であることを決して忘れてはいけませんが、怪我などの危険が付きまとう作業であるがゆえにくれぐれも頑張りすぎてはいけません。
「少しずつ少しずつ・・・」これこそ薪作りの極意です。

夏

照りつける日差しの下、庭の木陰で冷たいジュースを飲みながら積み上げられた薪のオブジェたちを見渡す…夏は薪焚き人にとってはリラックスタイムです。

開放的なこの季節こそは薪ストーブを離れて寛ぎのひと時を過ごしましょう。

のんびりと旅行に出かけたり、自慢のお庭に溢れんばかりの草花を植えるのも良いですが、この夏こそは自作で薪小屋を作ってみるのも楽しそうですね。

ただし、この頃には薪ストーブ屋さんへ薪ストーブと煙突の掃除を依頼することをお忘れなく。
煙突掃除は高所での作業ゆえに大きな危険が伴いますので、絶対に無理は禁物です。出来れば、ひと夏の余暇を病院で過ごすことの無いように危険な煙突掃除はもちろんのこと、薪ストーブの点検やメンテナンスも必ず専門家へ任せましょう。

夏は薪ストーブにとっても休養期間、リフレッシュのためには各部の調整からパーツの交換といったメンテナンスが不可欠となります。また湿気の多いこの時期は薪ストーブにとって"錆"が最大の天敵となりますので、炉内の灰の処理を確実にし、なるべく各扉を開放して通気性を良くしてください。
そして近づくシーズンに向けて万全の状態を保ちましょう。

秋

冷たい風が頬をなでる夕べ、薪焚き人は来るべき季節に胸を躍らせているのは言うまでもありませんが、もしもあなたがこの冬から薪ストーブを使おうと考えているならこの時期に計画を。

薪ストーブのスタイルやサイズはメーカーや機種によって様々なので、どの薪ストーブが自分のライフスタイルや目的に合っているのか大いに頭を悩ませることでしょう。加えて設置スペースやその安全性、煙突の重要性や施工方法など多くの要素も一つ一つクリアしていく必要があります。

無知で安易な薪ストーブの設置は、家族にゆとりと寛ぎをもたらしてくれるはずの薪ストーブが火災を助長する危険物へと変貌させてしまいます。
笑い話のようですが、薪ストーブの導入は人生の伴侶を選ぶのと同じくらいの慎重な判断が必要となるのです。
とはいえ専門の薪ストーブ屋さんに相談すれば安心して薪ストーブを導入することが出来ますし、伴侶選びよりも薪ストーブを買うことのほうがずっと簡単だからご安心を。

ところで薪焚き人は晩秋の頃にはお庭のお掃除も兼ねた小枝拾いに精を出しているはずです。なぜなら集めた細枝は着火時の"焚き付け"として重宝することを知っているからです。
本物の薪焚き人は太い薪だけでなく、焚き付けの準備も万全な状態で冬を迎えるのです。

冬

窓越しに外を見れば、裸の森たちがうっすらと雪をまとい、静寂のダンスを踊っています。凍てつく冬を好む人は少ないけれど、薪焚き人はこの季節の到来に歓喜しているに間違いありません。

薪ストーブの柔らかく、そして優しく燃え立つ女性的な炎は私たちに心地良い暖かさと家族の団欒をもたらしてくれるのはもちろんですが、他にも様々な機能を発揮してくれます。

ストーブトップは常にケトルを据えることで、いつでも必要なときにお湯を供給してくれるシンプルながらも万能な調理器具です。時にはトップでの料理なんかも・・・。
相性がいいのはダッチオーブンを使った煮込み料理。安定した温度でじっくりと染み込んだ味はなんとも格別です。もちろんストーブ内でピザやパンを焼くことも出来ますが、くれぐれも火加減は慎重に。
そして何かと洗濯物が乾きにくいこの季節も、薪ストーブは立派な乾燥器具としての役割も果たし、家の中でも洗濯物にお日さまの温もりを与えてくれることでしょう。

家族にとって夕食後の団欒は至福の時間です。
のんびりと読書、他愛もない会話、各々が薪ストーブを囲って思い思いのひと時を過ごす・・・。
ゆるやかな寛ぎの時間は家族にとって最上の幸せですが、薪ストーブはそれを静かに温かく見守っていると共に、毎晩のようにうとうとする眠気を誘う魔力を兼ね備えていることも忘れてはいけません。

そんな冬の日々がいつまでも続いてほしいと